嶺歯科診療所




歯周病(歯槽膿漏)の原因は歯周病菌です。プラーク(歯垢)は歯周病を引き起こす最も重要な因子であり、歯肉炎、歯周炎の初発因子です。歯肉炎、歯周炎はプラークを取り除くことにより改善してきます。歯周病の発症・進行には毎日の生活習慣にあるリスクファクター(危険因子)も密接に関わっています。清掃状態が良好でないと歯周病は治りませんし。まずはブラッシングをしっかりしましょう。

【プラーク(歯垢)】
プラークは、食べ物のカスのように思われている方がいますが、実際は、歯周病菌や虫歯菌とその代謝産物の塊です。プラーク1mg中に1億個以上というとんでもない数の微生物が存在すると言われています。
このプラークが付着していると、歯肉は腫れ、歯を支えている骨が吸収し歯がぐらぐらしてきます。


【たばこと歯周病】
@ 煙草を吸っていると歯肉が硬くなり歯周病の症状が出にくく発見が遅くなります。発見が遅れると治療も遅くなり症状が進行してしまい がちです。
A ニコチンは血液の流れを悪くし歯肉に充分に栄養が運ばれず、歯肉の回復力が低下します。
B 歯周病細菌と戦う白血球の数が減少するため、治療を行っても治りにくく再発しやすくなります。
そのため歯周病の予防や治療を確実に行うには禁煙を考えた方が良いと思います。また、歯周病以外にも歯の表面や歯肉にヤニで着色され審美生が損なわれたり、口腔ガンになりやすいなどの悪影響もあります。



最近、お口の中の悪い部分だけを治すのではなく、より美しく整えながら治すことを希望される患者さんが増えています。審美歯科とは、機能だけでなく見た目の美しさも重視して治療する分野です。
たとえば、歯を白くする漂白・色や形が気になる歯をさし歯にして整える審美補綴・黒ずんだ歯ぐきの色をとるメラニン色素除去などが、この分野に含まれます。


【歯の漂白(ブリーチング)】
CMの影響でしょうか、最近女性ファッション誌などでも、歯の漂白について特集を組むことが多くなり、若い女性を中心に歯を白くしたいと望む患者さんが増えているようです。当院でも、歯を削らずに白く漂白するブリーチング(Bleaching)という治療を行っています。
ブリーチングは、歯の色を白くするために行われる治療で、歯の状態、着色・変色の原因によって数通りの方法があります。
当院では、上下の歯に合わせてマウスピースを作り、その中に薬剤を入れて装着する漂白法を用いています。一日4〜5時間、2週間ほどの使用で歯は白くなります。
健康な歯で変色が気になり、全体的に歯を白くしたいという方には、歯の中からではなく、表面から漂白するこの方法が適しています。


《治療前》

《治療後》

歯の表面に漂白剤を長時間つけると歯が溶けるのではないかと思われがちですが、用いるジェルはph6〜7の弱酸〜中性に調整されている穏やかなものですから、歯へのダメージは心配要りません。しかし、漂白した後、色が後戻りしないわけではありません。
内部から直接漂白するウォーキングブリーチに比べると、表面から漂白するホームブリーチは毎日の食事をしているうちに徐々に色素が再沈着してきます。白さを維持するために定期的な検診とチェックをお勧めします。
※この方法は、健康保険の適用外です。



【メラニン色素除去】
歯歯ぐきの色が黒ずんでいる場合、その多くはメラニン色素の沈着によるものです。メラニンは、上皮の基底細胞層に存在するメラニン色素産生細胞で生成され、まわりの基底細胞内に沈着します。
メラニン色素沈着は特別に異常なことではなく、日常的・生理的なものですが、喫煙者に特に多く起こるようです。黒っぽい歯ぐきの色が気になる場合は、レーザーにより、治療を行い、メラニン色素を除去します。



《術前》

《レーザー照射》

《術後》


【審美補綴】
ポーセレン・ラミネート・ベニア法
これは、歯を薄く削り、セラミック製の薄い板(つけ歯)を貼り付ける方法です。先天的・後天的な変色・着色だけでなく、歯の隙間や多少の形なども治すことができ、色、透明感ともに本物の歯と変わりません。
材質は陶器と同じ素材のポーセレンですから、変色や金属アレルギーの心配もありません。


      《実際の症例》

《術前》

エナメル質形成不全で、
  縞模様に着色しています。 

《歯牙表面の形成》

厚さ0.8mm以下に削ります。

《術後》

薄いポーセレンを接着します。
  自然に近い白い歯になりました。


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